5分間活脳法 川島隆太

書店には、脳力開発の書籍が、多数並んでいる。
右脳訓練がブームになっているようだ。(この本は、脳全体)

書籍によってアプローチの仕方がいろいろあるが、この川島隆太氏のおもしろい面は、実際彼自身が脳の科学的研究を行い、そのデータをもとに分析していることである(東北大学)。
右脳開発で有名な七田真氏などと一線を画する。七田真氏の脳へのアプローチの仕方は、他人の書物からの引用、彼自身の経験、及び、彼が校長を務める七田チャイルドアカデミーの各教室からの結果報告からの分析である。

脳科学研究のデータからの分析、教育現場から集められたデータの分析の2つがあった場合、本来教育現場から集められたデータの分析のほうが、科学的根拠がなくても実践的でおもしろいはずである。
しかし、わたしが七田真氏の書籍を数十冊読んだ率直な感想では、表現が誇張されすぎていて、また特異な能力(世間ではオカルト能力というべきものか?)を一般人のだれもが、使えるようになるという表現方法を用いている点に疑問を感じる。

波動速読や透視能力など七田チャイルドアカデミーの講師の中で実践できる人間などいない。七田真しかり最高責任者飛谷ユミ子も同様である。

「名選手、名監督ならず」という言葉があるが、いくらなんでも全く実践できていない著者が、”大人でもできる!”という宣伝文句を書くことは、いかなるものか・・・・

本題から少し話がずれているので、川島隆太氏の書籍内容に戻る。

1 人間を人間たらしめているところ 前頭前野(前頭葉の大部分を占める) ここを鍛えるとよい

2 多動障害(ADHD) 自閉症が前頭前野の機能障害

3 一日5分の音読、単純計算が脳を鍛える

4 テレビ、IT機器は、前頭前野を休ませてしまう。

5 楽しい会話は、脳を鍛える(たくさん話し掛けれるとよい)

6 絵本の読み聞かせと自分で読むのとでは、脳の使われ方は全く違う。 自分で読むと前頭前野をフルに使う。幼児期には、脳に強い刺激となってよい。

7 江戸時代の人たちの中から偉人が生まれたのも、読み書きソロバン素読をする寺子屋があったため

8 脳科学の見地から、右脳、左脳の区別はナンセンス

コメント

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

この日記について

日記内を検索